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      『 マイペース 』  4歳児



     縄跳びの走りとびをする。



     縄がずっと後ろのままで、ほとんど回さずに走っている
     だけの子・・・

     それは、
     すいすい前を行く友達に追いつきたくて・・・だったり、

     回しながら進むことができなかったり・・・、


     とにかく走るだけになってしまう子・・・

     これは男児に多かった。




     そんな中で、Mちゃんは、

     一回 縄を回して、

     「 イチ・ニ 」

     とまたいで また縄を回して・・・と
     一歩一歩進んでいく。

     走るというよりも歩くという姿・・・。



     マイペースで、遅くなっても気にしないという面が表れていた。





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     ということで、今日は・・・



     気持ちがあせって、結果、
     簡単で早い方法からとりあえずやってみる子どもと、

     マイペースで、遅くなっても気にせずに、
     ひとつのことを正確にやっていく子の違いについて・・・




     縄を回しながら走るという走りとびは、
     コツをつかむまでが大変です。


     負けず嫌いの男児の多くは、
     ‘ 走る ’ことに気持ちがいって縄は回っていません。

     ‘ 走りとび ’ではなく、‘ 走り ’になっています。



     Mちゃんのように、周りを気にせずにマイペースな子は、
     走ってはいませんが、縄を回してまたいでいます。

     これもまた、‘ 走りとび ’ではなく、‘ 縄またぎ ’
     になっています。



     その子その子の性格によって、
     ひとつの活動でも 身につけていく方法はいろいろです。


     縄を回すことよりも走ることに先に気持ちがいってしまう子は、
     そのスピードで今度はどのように縄を回すかを工夫しだします。

     ‘ 走りとび ’となると、縄を回すことと同時に走ることが
     大切ですから、

     傍目から見ると
     素早い行動が、新しいことを身につけるスピードも早いように
     見えてしまいます。



     一方で、マイペースで周りを気にせずに何事もじっくり
     時間をかける子は、

     限られた時間の中では結局は、
     ‘ できなかった ’・・・となって

     親としても、

     「 早く!早く! 」

      と、急き立ててしまいます。


     上手に正確に縄を回すことができているということに
     目があまりいかない
のです。



     が、マイペースでも、時間がかかっても、
     ひとつひとつを正確にやってこそ、その後の進歩は大きい

     のです。



     ‘ 走りとび ’というひとつの活動を経験して身につけていく
     やり方、その方法は違っても、

     どちらが良いとか確実だとか早いとかではなく、


     その子その子の性格に合った、楽しみながらできる方法で
     身につけていくことができれば

     それが一番
です。




     最終的な到達点、そこにたどり着くことに

     マイペースであっても、その方法が確実だからこそ
     そのペースなのです。



     出会う保護者の多くの方が、

     「 マイペース過ぎて困るんです 」

     と、お子さまのことを相談されますが、



     子どものペースを、
     親の都合に合わせようとするのではなく、


     そのペースで達成感を味わえるように、時間のゆとりを
     持つことが大切
です。



     新しい経験を確実に身につけていくそのやり方、
     見守ってほしいと思います。

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