![]() |
HOME | INDEX |
![]() 『 マイペース 』 4歳児 縄跳びの走りとびをする。 縄がずっと後ろのままで、ほとんど回さずに走っている だけの子・・・ それは、 すいすい前を行く友達に追いつきたくて・・・だったり、 回しながら進むことができなかったり・・・、 とにかく走るだけになってしまう子・・・ これは男児に多かった。 そんな中で、Mちゃんは、 一回 縄を回して、 「 イチ・ニ 」 とまたいで また縄を回して・・・と 一歩一歩進んでいく。 走るというよりも歩くという姿・・・。 マイペースで、遅くなっても気にしないという面が表れていた。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は・・・ 気持ちがあせって、結果、 簡単で早い方法からとりあえずやってみる子どもと、 マイペースで、遅くなっても気にせずに、 ひとつのことを正確にやっていく子の違いについて・・・ 縄を回しながら走るという走りとびは、 コツをつかむまでが大変です。 負けず嫌いの男児の多くは、 ‘ 走る ’ことに気持ちがいって縄は回っていません。 ‘ 走りとび ’ではなく、‘ 走り ’になっています。 Mちゃんのように、周りを気にせずにマイペースな子は、 走ってはいませんが、縄を回してまたいでいます。 これもまた、‘ 走りとび ’ではなく、‘ 縄またぎ ’ になっています。 その子その子の性格によって、 ひとつの活動でも 身につけていく方法はいろいろです。 縄を回すことよりも走ることに先に気持ちがいってしまう子は、 そのスピードで今度はどのように縄を回すかを工夫しだします。 ‘ 走りとび ’となると、縄を回すことと同時に走ることが 大切ですから、 傍目から見ると 素早い行動が、新しいことを身につけるスピードも早いように 見えてしまいます。 一方で、マイペースで周りを気にせずに何事もじっくり 時間をかける子は、 限られた時間の中では結局は、 ‘ できなかった ’・・・となって 親としても、 「 早く!早く! 」 と、急き立ててしまいます。 上手に正確に縄を回すことができているということに 目があまりいかないのです。 が、マイペースでも、時間がかかっても、 ひとつひとつを正確にやってこそ、その後の進歩は大きい のです。 ‘ 走りとび ’というひとつの活動を経験して身につけていく やり方、その方法は違っても、 どちらが良いとか確実だとか早いとかではなく、 その子その子の性格に合った、楽しみながらできる方法で 身につけていくことができれば それが一番です。 最終的な到達点、そこにたどり着くことに マイペースであっても、その方法が確実だからこそ そのペースなのです。 出会う保護者の多くの方が、 「 マイペース過ぎて困るんです 」 と、お子さまのことを相談されますが、 子どものペースを、 親の都合に合わせようとするのではなく、 そのペースで達成感を味わえるように、時間のゆとりを 持つことが大切です。 新しい経験を確実に身につけていくそのやり方、 見守ってほしいと思います。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
|