Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『 数の概念 』  4歳児



     年中組、3学期の終業式。


     年長組への期待を持って、


     「 ぼく、ゆりさん(ゆり組)がいい!

       だって広いもん 」



     と言う子・・・。


     部屋の造りによって広さに違いがあり、
     広いからそのクラスが良いという子ども・・・。



     それを聞いて、



     「 友達が多いから、遊ぶとこ 少なくなるから

       ゆりは いやや 」




     と言う子・・・。



     「 でも、おやつ いっぱいあるから・・・ 」



     と、言う子も・・・。



     見た目の広さに惑わされる子ども達であった。





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     ということで、今日は・・・



     見た目に惑わされて、

     広い = 友達の数が多い

     広い = おやつの数が多い

     と錯覚する、子どもの数の概念について・・・




     部屋の広さに違いはあっても
     ひとクラスの子どもの数はどのクラスも同じです。


     が、人数を具体的に数えてみるという経験はなく、

     広い = 多い

     という概念を持つ
のが子どもです。


     大人でしたら、

     狭い場所での10人より、

     広い場所での10人の方が、

     数が少なく感じるという、見た目の感覚・錯覚があり
ます。


     が、
     子どもは、

     広い = 多い
     大きい = 多い

     のです。



     今度、年長組になる子ども達ですから、
     ひとクラスの子どもの数を数えることはできます。


     が、具体的な、数を数えるという方法が取れないときの
     見た目の感覚が、いかに不確かかということを、

     これから子どもたちは経験として学んでいきます。




     しっかりとした数の概念をもつことは、
     ほかのいろんな事柄を順序だてて考えること
にもつながって
     いきます。




     来年の今頃は(鬼が笑いますが)、もう小学校入学が目の前、

     小学校に入ると、物事を順序だてて、理論だてることが
     国語力・算数力につながっていき
ます。



     見た目に惑わされても、
     確認として実際に数を数えて経験として学ぶことが
     できれば、

     その、‘ 思い違い ’に気付き、驚くことで

     数の概念は、より本当の力として身についていきます。




     惑わされたその認識を
     子どもの目線でとらえて、

     本当のこたえをいっしょに探っていくこと
・・・


     これが、これから年長組になる子どもたちとの
     ひとつの目標です。

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