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      『 むかしむかし 』  5歳児



     敬老の日の祖父母参観日・・・

     ‘ おじいちゃん ’ ‘ おばあちゃん ’ とお呼びするには
     お若い祖父母さまをお迎えして・・・


     尋ねたいことがたくさんたくさんある子ども達・・・


     子ども達の、昔の食べ物や衣服についての質問に・・・、



     「 いまとそんなに変わらない 」



     というおこたえが・・・。



     にもかかわらず、



     「 屋根は草でできていたんでしょ?
       台風がきたらとんじゃうんでしょ? 」




     という質問が・・・。




     ただただ笑うしかない祖父母さまであった。





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     ということで、今日は・・・



     ‘ むかし むかし ’ というおとぎばなしから連想する、
     ‘ 昔 ’ の様子について・・・




     「 昔 」 ということばから、
     「 むかし むかし 」 というおとぎばなしをイメージする
     子ども達です。


     また、家庭で耳にしている 「 昔 」 の話にも

     「 いま 」 とは違う生活(住まい・食べ物・衣服)を
     想像しています。



     が、その「 昔 」 より はるかにお若く、

     「 いまと変わらない 」 という、祖父母さまのおこたえに

     ‘ ちょっと違うな ’ という不思議を感じる子ども達です。




     日常的によく使う「 昔は・・・ 」 ということばには、

     そんなに遠くない過去もあれば、

     かろうじて記憶にある遠い過去もあります。

     その遡る時間はそれぞれの感覚ですが、


     5〜6才の子ども達にとっての 「 昔 」 は みんな、

     「 むかし むかし 」 のおとぎばなしの世界です。



     そんな子ども達の素朴な質問が、


     「 草でできている屋根 」 について・・・。




     子どもは経験することで、

     ‘ こうしたら失敗する ’ 、

     ‘ こうしたら成功する ’ ということを学び
ます。

     これからの自分の行動の指針としていきます。



     が、いま実体験できないことは、

     「 むかし 」 の話として、聞いて想像していく
しかありません。


     ‘ 戦争 ’ にしても、

     ‘ 草でできている屋根 ’ にしても・・・。



     かろうじてご自身の経験談としての話しを聞くことが
     できる機会はとても大切です。

     が、若い保護者に若い祖父母さまという周りの環境からすれば、
     そういう機会を持つことはとても難しくなってきていますね。


     だからこそ、身内だけではなく地域の世代を超えた交流が
     もっともっと活発に
なれば・・・と思います。



     いま、身内でさえも安否さえわからないという悲しいニュースが
     飛び交っていますが 、


     子ども達は、話でしか聞くことができない 「 昔 」 を
     知りたがっています。

     興味津々です。

     次から次へと聞きたいことが出てきます。




     「 むかし、一番怖かったのはなに? 」


     「 戦争のとき、どこに逃げたの?」


     「 爆弾が落ちない穴って? 穴だったら苦しいよ? 」


     「 サイレンってなあに? 」


     「 消防車のやつ? 」


     「 ピーポー ピーポー って鳴るの? 」


     「 昔の机ってどんなの? 」


     「 ねえねえ 教えて 」





     と次から次へと 「 ? 」 が出てきます。



     「 昔 」 を「 歴史 」の勉強として学び、暗記することは
     苦痛で、すぐに記憶からも消されてしまいますが、


     「 知りたい 」 と思って、尋ねて 聞いて、
     「 へーーー!! 」感動したことは、深く心にも頭にも
     残り
ます。



     自分の中でイメージする、
     おとぎばなしの中の 「 むかし むかし 」 と、

     本当の 「 昔 」 の様子とのギャップも、子どもにとっては、

     遡る時代によって、
     「 むかし 」 にも大きな違いがあるという学びにつながります。




     ‘ 見たい・聞きたい・触れたい・知りたい ’

     という、子どもの好奇心を満たすには、

     いろんな人とのつながりが大切
です。



     人とつながることができる機会にはどんどん参加して、
     話を聞いて、学んで
ほしいと願うばかりです。

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