![]() |
HOME | INDEX |
![]() 『 むかしむかし 』 5歳児 敬老の日の祖父母参観日・・・ ‘ おじいちゃん ’ ‘ おばあちゃん ’ とお呼びするには お若い祖父母さまをお迎えして・・・ 尋ねたいことがたくさんたくさんある子ども達・・・ 子ども達の、昔の食べ物や衣服についての質問に・・・、 「 いまとそんなに変わらない 」 というおこたえが・・・。 にもかかわらず、 「 屋根は草でできていたんでしょ? 台風がきたらとんじゃうんでしょ? 」 という質問が・・・。 ただただ笑うしかない祖父母さまであった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は・・・ ‘ むかし むかし ’ というおとぎばなしから連想する、 ‘ 昔 ’ の様子について・・・ 「 昔 」 ということばから、 「 むかし むかし 」 というおとぎばなしをイメージする 子ども達です。 また、家庭で耳にしている 「 昔 」 の話にも 「 いま 」 とは違う生活(住まい・食べ物・衣服)を 想像しています。 が、その「 昔 」 より はるかにお若く、 「 いまと変わらない 」 という、祖父母さまのおこたえに ‘ ちょっと違うな ’ という不思議を感じる子ども達です。 日常的によく使う「 昔は・・・ 」 ということばには、 そんなに遠くない過去もあれば、 かろうじて記憶にある遠い過去もあります。 その遡る時間はそれぞれの感覚ですが、 5〜6才の子ども達にとっての 「 昔 」 は みんな、 「 むかし むかし 」 のおとぎばなしの世界です。 そんな子ども達の素朴な質問が、 「 草でできている屋根 」 について・・・。 子どもは経験することで、 ‘ こうしたら失敗する ’ 、 ‘ こうしたら成功する ’ ということを学びます。 これからの自分の行動の指針としていきます。 が、いま実体験できないことは、 「 むかし 」 の話として、聞いて想像していくしかありません。 ‘ 戦争 ’ にしても、 ‘ 草でできている屋根 ’ にしても・・・。 かろうじてご自身の経験談としての話しを聞くことが できる機会はとても大切です。 が、若い保護者に若い祖父母さまという周りの環境からすれば、 そういう機会を持つことはとても難しくなってきていますね。 だからこそ、身内だけではなく地域の世代を超えた交流が もっともっと活発になれば・・・と思います。 いま、身内でさえも安否さえわからないという悲しいニュースが 飛び交っていますが 、 子ども達は、話でしか聞くことができない 「 昔 」 を 知りたがっています。 興味津々です。 次から次へと聞きたいことが出てきます。 「 むかし、一番怖かったのはなに? 」 「 戦争のとき、どこに逃げたの?」 「 爆弾が落ちない穴って? 穴だったら苦しいよ? 」 「 サイレンってなあに? 」 「 消防車のやつ? 」 「 ピーポー ピーポー って鳴るの? 」 「 昔の机ってどんなの? 」 「 ねえねえ 教えて 」 と次から次へと 「 ? 」 が出てきます。 「 昔 」 を「 歴史 」の勉強として学び、暗記することは 苦痛で、すぐに記憶からも消されてしまいますが、 「 知りたい 」 と思って、尋ねて 聞いて、 「 へーーー!! 」 と感動したことは、深く心にも頭にも 残ります。 自分の中でイメージする、 おとぎばなしの中の 「 むかし むかし 」 と、 本当の 「 昔 」 の様子とのギャップも、子どもにとっては、 遡る時代によって、 「 むかし 」 にも大きな違いがあるという学びにつながります。 ‘ 見たい・聞きたい・触れたい・知りたい ’ という、子どもの好奇心を満たすには、 いろんな人とのつながりが大切です。 人とつながることができる機会にはどんどん参加して、 話を聞いて、学んでほしいと願うばかりです。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
|