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      『 ことば遊び 』  5歳児



     上から読んでも下から読んでも同じことば・・・
     の絵本を楽しんだ。



     ‘ しんぶんし ’

     ‘ トマト ’


     などなど・・・。



     他に上から読んでも下から読んでも同じになることばを
     一生懸命に考える子ども達・・・




     「 くるくる 」

     「 りんりん 」




     と自信満々に答えるが、

     文字に書いて下から読んでみると・・・


     「 あれー??? 」


     と、違う読み方に驚いたり笑ったり・・・。


     考えて考えてようやく



     「 もも 」



     と出る。



     すると、



     「 け(毛) 」


     「 ち(血) 」



     と、次から次に一字のものばかりが出てくる。



     確かにどこから読んでも同じだが・・・
     一字ではないものを頭をひねって考えて・・・

     出てきたのは・・・




     「 みみ 」



     だった。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


     ということで、今日は・・・



     大人と対等、いや大人が負けてしまうほど口達者な子ども達の、
     まだまだ難しいことばと文字の理解について・・・




     ことばを知っているということは、
     その背景や概念をも含めて理解しているというで、

     語彙の豊かさ = 考える力

     になります。


     年長児にもなると語彙も格段に増え、ことばでの表現は上手に、
     伝えたいことは詳細に具体的に話すこともできてきます。


     が、文字での表現となるとまだまだ難しく、

     「 すいか 〇 食べました 」 

     〇に入ることばを考えると

     「???」

     と悩んでしまう子ども達です。
     実際に〇に文字を入れてみると・・・



     「 すいかに食べました 」


     になったりしてしまいます。

     口に出して読むと‘ おかしいな ’とすぐにわかることも
     実際はとても難しいのです。



     それと同じで
     頭では、上から読んでも下から読んでも同じことばを
     理解しているつもりでも、

     いざ、そのことばを考えた時

     まず最初に、

     「 くるくる 」

     「 りんりん 」 が頭に浮かんだのは、

     繰り返されることばの音として、
     ‘ 同じ ’ という感覚だったからです。


     が、実際にひとつひとつの文字の音を確認すると

     「 下から読んだら同じではない 」 と、気付きました。



     ‘ 同じ ’ ということに意識がいくと今度は・・・

     同じ文字が続く、

     「 もも 」 ということばの発見です。

     が、思い当たることばがなくなると、


     ついに一字のことばを嬉しそうに得意げに話す子ども達です。




     「 たけやぶやけた 」 など、

     上から読んでも下から読んでも同じ文章のことばもありますが、

     難しくても、わからなくても、
     こんなことば遊びが大好きな子ども達です。

     いえ、難しいからこそ考え付かないからこそ、
     その不思議さを楽しんだり、知ったことに喜びを感じる
     子どもたちです。


     自分で実際に考えてしぼりだしたことばの

     「 おかしいな 」

     「 何か変だな 」


     という発見も、


     ことばから文字へと思考が定着していく上でのその過程が
     とても大切
になってきます。



     難しくてもわからなくても一生懸命に考えることが
     新しい発見への手がかりになります。



     ‘ しりとり ’ ということば遊びを通して

     語彙を豊かにしていくように、

     いろんなことば遊びから子ども達は

     ‘ 考える力 ’ をつけていき
ます。



     ことばから文字に、
     文字から文章に、

     文章が表す意味を理解する読解力、
     自分で文章を作り上げる作文力は、

     これから小学校にいく子ども達にはとても大切な力
です。



     ‘ 本離れ ’

     ‘ 作文下手 ’

     特に最近は問題視されていますが、


     ‘ 勉強 ’ として

     「 やらなくちゃいけないからやる 」

     のではなく、

     「 楽しいから、やりたいからやる 」

     という姿勢で取り組める今だからこそ


     楽しく遊びながら、

     ことばや文字・文章に対する興味を深めていく
ことができれば
     それが理想ですね。




     楽しいことば遊びの絵本
       ||
     http://www.geocities.jp/kidseq04/bookword.html

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