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      『 無反応 』  3歳児



     3歳児のあるお母さまからのご相談!! 


     《 遊び始めると、どんなに声をかけても無視で
       何にも耳に入らないようなのですが、

       心配ないでしょうか?




       「 ○○(名前)!! 」


       「 ・・・ 」




       「 ごはんだよ 」


       「 ・・・ 」




       「 もうおしまい!! 」


       「 ・・・ 」




       「 聞いてる?? 」


       「 ・・・ 」         》





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


     ということで、今日は・・・



     遊びに夢中になると、どんなに声をかけられても
     耳に入らない子どもの特性について・・・





     子どもには、ひとつのことに夢中になると、
     それ以外は目にも耳にも入らない・・・
     ということがあります。


     どんなに声をかけても返事もなければ、反応もありません。

     それは無視をしているわけではなく、聞こえていないのです。


     大人でも、
     考え事をしていて、呼ばれても気がつかない時って
     ありますよね?


     ‘ 遊び ’とはいえ、
     子どもにとっては大人にとっての‘ 考え事 ’と同じで、

     その遊びの中で一生懸命考えて想像の世界に入っている
     のです。


     ぶつぶつとひとり言を言いながら遊んでいるケースもあれば、
     もくもくと遊んでいることもあります。




     それとは全く反対の子どもの特性もあります。

     ひとつのことに集中せずに、

     手で触れているものとは違うところに目を向けていたり・・・、

     耳を傾けているところとは違うところに身体や目を
     向かわせていたり・・・ 、

     という様子です。


     これらはもう少し小さな頃で、
     目・耳・手・口・鼻(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)
     という五感が

     いろんなところにアンテナを張り巡らせていて、

     そこに少しでもひっかかりがあれば
     そのひっかかりに対して、反応をすぐさま表す時期です。

     ‘ 初めて ’のこと・ものを知りたいという好奇心が、
     見たい、聞きたい、触れたい、味わいたいという行動に
     なって表れる時期(1歳〜2歳)
です。


     じっとしていなくて、すぐさま違うもの違うものに
     興味を示すため、

     子どものこういう時期のこういう様子には
     大人は・・・

     「 落ち着きがない 」

     とか、

     「 集中力がない 」

     と、心配します。


     が、

     聞いていないのかな?

     と思ったら、実はしっかり耳にしていたり・・・

     見ていないな?

     と思ったら、実はしっかり目にしているものなのです。




     そして、少しずつ成長して
     ‘ 初めて ’が‘ 初めて ’ではなくなっていくと、

     広く張り巡らせていたアンテナを
     今度はひとつのことを深く掘り下げるという機能に
     変えていくのです。

     より深く知りたいという欲求が出てくるのです。


     「 どうして? 」

     「 なぜ? 」



     こういう質問をどんどん投げかけてくる時がその時期です。


     「 これは何? 」

     ではなくて、

     「 なぜ? 」

     という、その‘ 理由 ’が知りたくなるのです。


     これが知的能力が、ぐーんと伸びる時期です。

     目も耳も手もひとつのことに集まり、
     ひとつのことを追求するようになるのです。


     集中力が出てくるときです。


     でも、ここでも大人は・・・

     「 呼んでも反応ないけれども大丈夫かしら? 」

     と心配してしまうのです。



     どんな子どもの言動も、
     大人にとって都合よくいくことが、

     ‘ 心配ない ’

     ということではなく



     その時期その時期の
     子どもの特性というもを理解して、

     大人にとって不都合でも、
     子どもにとって通るべき道 = 

     動き回る とか 集中力がない とか
     反抗する とか やんちゃ過ぎる とか
     けじめがない とか 片付けない とか ・・・


     を、歓迎してあげてほしいのです。




     ですから・・・

     《 遊び始めると、どんなに声をかけても無視で
       何にも耳に入らないようなのですが

       心配ないでしょうか? 》



     はい!!

     逆にその成長と集中力を喜びましょう!!


     そして、事故になるような集中には
     その直前でストップをかけてあげましょう!!

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