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![]() 『 もうすぐ と まだまだ 』 4歳 2月も半ばにさしかかった頃のこと。 はじめましての男の子に 「 何歳ですか? 」 と尋ねると、 「 4歳! 」 との返事が返ってきた。 とてもしっかりしていたので 「 もうすぐ5歳なの? 」 と、尋ね返すと 「 まだまだだよ 」 と! ' しっかりはしているけれど、4歳になったばかり? ' と思っていたら… 「 だって3月だもん! 」 との返事が返ってきた。 「 もうすぐやん! 」 思わず突っ込みの心の声をあげてしまいそうだった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は… 大人と子どもの時間の感覚の違いについて… ' もうすぐ ' と ' まだまだ ' 〜 大人の感覚では目の前に近付いている時間、 ' もうすぐ ' でも、 子どもにとっては ' まだまだ ' 遠い先のこと〜 という感覚の違い〜 よくありますね。 経験を積み重ねてきた大人にとっては 初めての驚きや感動に出会う機会も減り、 見慣れた風景、聞き慣れた生活音にリズム、 いつものように流れる時間の中で 忙しい感覚だけが残る毎日! 対照的に子どもにとっては、 見るもの、聞くもの、触れるもの… ' 初め て ' がたくさんで、 「 へぇ〜!そうなんだ! 」 と、その出会いに驚いたり、感動したり、 一瞬一瞬、心が動いて 夢中になる毎日! 何か新しい発見がないか 好奇心あふれる目でアンテナを張り巡らす子どもたちには、 長い時間にとらえられるのでしょう。 加え、 「 早く来ないかな〜 」と 楽しみにしていることを待つ時間というのも 長く長く感じるものです。 大人が「 早く早く! 」と子どもを急き立てるのは、 時間に追われてのことですが、 子どもにとっては「 まだまだ大丈夫! 」。 感覚の違いでイライラして 頭ごなしに叫んでも 感覚が違うため響かないどころか、 「 まだまだ遊び続けたい 」 と食い違いが生じてきます。 挙げ句に 「 言うこと聞かないんだったら もう連れていってあげないからね 」 という脅しに出てしまったり、 手を引っ張って強行手段に出たり… お互いに嫌な気持ちを持って 「 どうして言うことを聞かないんだろう? 」 「 どうしてぼくの気持ちをわかってくれないんだろう? 」 となります。 「 時間がない 」大人と 「 時間がある 」子ども! 「 もうすぐ 」と 「 まだ まだ 」と! 時間の捉え方の違いに意識を向けると 「 そうだった イライラしない イライラしない 」 と、ひと呼吸、冷静に考え直し、 話し方にも ' 共感 ' が加わり 脅さない方法を考え、 親子げんかの数は減っていくのではないでしょうか? 「 ' まだまだ ' って、時計の長い針がどこまで? 」 「‘ 6 ’まで」 「 お母さんは、‘ 2 ’までにお願いしたいんだけど、 どうしよう? 」 「 それなら半分半分で‘ 4 ’にしたらいいよ 」 お互いに歩み寄る方法を、 子ども自身が考えて、その通りになれば、 子どもは自分が提案した意見を尊重してもらえたという 自己重要感が増し、自分自身も、それに喜んで従います。 ひとりの ' 人 ' として子どもに相談し、 接点を見つけて対等な決め事を作っていけば 感覚の違いも埋めていくことができそうですね。 「 明日死ぬかのように生きよ 永遠に生きるかのように学べ 」 by マハトマ・ガンジー INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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