Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『○○みたい』  3歳



     幼稚園の畑で芋ほりをしてその芋を
     今日は園庭で焼き芋にする日。


     子ども達の仕事は、芋をアルミホイルで包むこと。

     最初に子ども達の目の前で芋をアルミホイルで包みながら、
     やり方を説明すると・・・


     「わあー!おにぎりみたい」

     「バナナみたい」

     「へびだよ、へび」



     と、アルミに巻かれた芋をいろんなものに見立てて
     話し出す子ども達であった。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


     ということで、今日のことばは・・・



     アルミに巻かれた芋を見て・・・


     「おにぎりみたい」

      「バナナみたい」

     「へびだよ」




     見慣れたさつまいもがアルミホイルの洋服を着たとたん、
     そのイメージが子ども達の‘想像’の眼をふくらませました。



     「○○みたい」

     ということば・・・


     これは想像力の豊かさに通じます。



     幼稚園や幼児教室でも
     物事をひとつの方向からだけ見るのではなく、

     違う方向から見ることで、
     いく通りもの考え方ができるように

     「見立て遊び」

     を取り入れたりします。



     たとえば、



     ○



     これを見て、


     「これ、何だろう?何に見える?」





     ってするのです。



     最初は

     「マル」

     と言いますが、少しずつ



     「お月様みたい」

     「顔だよ」

     「ハンコみたい」

     「タイヤ」

     「ボール」

     「穴」




     などなど、それはそれはいろんなものに見立てて
     嬉しそうに教えてくれます。

     おとなより、うーんとたくさん浮かんでくるものです。



     石ころをお金に見立てて、買い物ごっこをしようとすると、
     石を指差して

     「これはお金じゃないよ。石だよ」

     と断固としてお金に見立てようとしない子どもも中にはいます。


     それでも、この見立て遊びを繰り返すことで、
     物を見る眼が広がってきます。



     空を見上げて

     「あの雲、ゾウさんみたい」

     「あっちはソフトクリームだよ」


     とか、


     買い物に行って

     「このシイタケ、ミッキーマウスみたい」



     などなど、日頃の生活の中でもいろんな見立て遊びを
     楽しんでみてください。



     子どもの想像力が、
     大人の固まったものの見方を
     思い知らせてくれます。


     そして、子ども自身も

     「○○みたい」

     という見立て遊びを繰り返すことで、
     さらに思考力を柔軟にしていきます。

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