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![]() 『万が一・・・』 3歳 3才の女の子、Fちゃんが言った。 「万が一、雪が降るよ」 って。 万が一? 雪が降る? 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日のことばは・・・ 「万が一、雪が降るよ」 以前、あるお母さまが、 「ウチの子は、大人みたいなことばばかり使って、 可愛くなくて・・・」 と笑いながらお話くださいましたが、 それも、 「たとえば・・・」 とか、 「いっそう・・・」 などなどのことば(副詞)だそうです。 子どもは大人のまねをしてことばを身につけます。 ただ、意味がわかっているかというと 決してそうではありません。 使い方も正しくまねる事もあれば、 「万が一、雪が降るよ」 のように誤った場合もあります。 「万が一」 とくれば、 「〜したら」 とか、 「〜しても」 というところまでのまねが不十分なままで、 表現しているんですね。 子どものことばの発達は、 耳から聞いて、まねるところからスタートです。 名詞に関しては自然に増えていきますが、 副詞をはじめ、形容詞や動詞など、 ‘様子’を表わすことばは、 その背景がつかめないとなかなか難しいものです。 年中(4歳児)、年長(5歳児)の段階で、 たとえば、 「雨が しとしと 降る」 とか、 「星が きらきら 光る」 とか、 「ボールが ころころ 転がる」 とか・・・、 そんな名詞と副詞と動詞のつながりを考えることば遊び などを取り入れて、 語彙を増やしていくことに取り組みます。 最近は表現力の乏しい大人が増えてきていますが、 語彙の量・表現力がそのままその後の成績にも 反映されるというデーターもはっきりと出ています。 幼い頃のことばの表現の大切さをしっかり頭におき、 できるだけ大人は難しいことばをわかりやすく話す習慣を 身につけ、 ひとつの意味を表わすことばはひとつの表現ではなく、 たくさんあるということを 子ども達には教えていきたいですね。 それが子ども達のためだけではなく、 私達大人の頭の柔軟性にもつながります。 「万が一」を他のことばで表現したら・・・? 「ひょっとして・・・」 とか、 いろいろ考えて、 子どもがわかることばでまずは話しかけてみるように がんっばってみたいですね。 例)ドライブ中、5歳の子どもが、 ずーっとはるか遠くの‘m’のマークを見つけて 叫びました。 「あっ!マクドナルドだ!」(子) 「めざといね!」(母) 「‘めざとい’って何?」(子) こんな時、どんなことばに置き換えて話してあげますか? INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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