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![]() 『 リーダーシップ 』 4歳児 4月・・・ 年少クラスからの進級児は、 2年保育で年中クラスから入園の子どもたちにとっては 良いお手本だった。 手洗い、うがい、用便など、基本的な生活面においても そのことばひとつひとつ、行動ひとつひとつが二人目の 先生のように良いリーダーシップを発揮していた。 5〜6月・・・ 新入園児たちが生活のリズムをつかみ、 少しずつ友達のことも考えて行動できるようになってくると、 良い面でのお手本だった進級児たちが今度は先頭をきって・・・ あまのじゃくを言うようになった。 そして 7月・・・ あまのじゃくを真似して自分の気持ちとは反対のことを 言う子どもたちが入れ替わり、立ち代わり・・・ 表れた。 ある意味、違うリーダーシップの発揮であった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は・・・ 幼稚園生活の経験が長く、先を見通して行動ができる 進級児たちのリーダーシップについて・・・ 4月・・・ 年中から入園の新入園児にとっては何もかもが新しい経験で、 年少クラスからの進級児の教えや手本は、 先生からの声よりもはるかに刺激になっているようでした。 進級児にとっても、リーダーシップをとってみんなの 先頭に立つことが大きな自信にもなっているようでした。 が、教えても教えても、注意しても注意しても ちょっとやそっとでは理解できようもなく、 その上、行動につなげていくには、繰り返しの根気と時間が 必要でした。 そうなってくると、少しずつ少しずつ進級児たちの イライラが募り、 違う場面でこちらの声さえ耳に入らないくらいの騒ぎ方で 発散する場面も見られるようになってきました。 良いお手本になったり、騒いで発散したり、そういう波を 繰り返し、そういう毎日を繰り返しながら 5月のゴールデンウィークが明けてしばらく経つ頃には ようやく新入園児たちも園生活のリズムをつかみ、 ルールのある集団生活の流れができてきました。 初めての集団生活で、そのルールや流れがわからない 友達に今までひとつひとつ教えてあげてきて 時間と経験とともに もうその必要性がなくなってきた 進級児たちが、 良い面では・・・今度は・・・ 発言力があり、色々なことを感じたまま素直に大きな声で 表現して引っ張っていくというところでリーダーシップを 発揮していきましたが・・・ 悪い面では・・・新たに・・・ 「 いや 」 「 やらない 」 「 違うことするねん 」 「 反対のことしてるねん 」 と、宣言しながら あまのじゃくなことばかりを言ったり したりするように なってきました。 それを見てまねる子どもたちも出てきて、 そうするとまたリーダーシップを発揮している気分になって 楽しくなってきて・・・ と、 夏休み前は、ある意味 方向は違いますが 集団としてまとまりそうな気配を感じさせてくれました。 良い面でのこととか、悪い面でのこととか、 ここではその ‘ 良い ’ ‘ 悪い ’ はあまり重要では ありません。 要は、人から頼りにされている、必要とされている、 リーダーシップをとっている・・・ という気持ちを一度味わった子どもは、 そうではなくなったときには失望感でいっぱいになり、 自分の存在意味さえわからなくなって不安になってしまう ということを常に頭に入れ、 その不安な気持ちを ‘ あまのじゃ く’ という形で 思いきり表現して、自分たちなりに自分たちの存在を うーんとアピールできたことに 逆にほっと安心してほしいのです。 進級児がそうであるように、新入園児たちも同じで、 活動(遊び)によって、リーダーシップをとる場面を あえてつくって 人から頼りにされている、必要とされている、 という気持ちを味わい、自信をつけてやることが大切です。 園生活だけではなく、 家庭でも、 前に立たせてあげる場面をどんどんつくってあげてくださいね。 親についていくのは当たり前ですが、 その当たり前をくずしても安全な場面で、 子どもが鼻高々に振舞うことができるように おもいきり、先頭をきらせてあげてください。 そして、 「 〇〇ちゃん、お願いね 」 と頼ってみてあげてください。 その経験が子どもをひとまわりもふたまわりも成長させて くれますよ。 これから始まる夏休みは特に、 いっしょにいる時間を大切に 身体も心もうーんと大きくなりますように願っています。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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