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![]() 『 兄弟 』 3歳児 卒園式で年長児を送った翌日… 朝やって来て、靴を履き替える手を止め、 電気が消え、シーンとなった年長児の部屋の様子に、 ‘ おかしいな ’ というような顔! しばらくして指差しながらポツリと 「 いない 」 と言う。 「 どうしていないのかな? 」 と尋ね返すと 「 わかんない 」 とのこと。 卒園児を兄・姉に持つ子どもは、 「お兄ちゃんね、お父さんと寝てるの」 と話したり… お姉ちゃんに送ってもらって照れてみたり… またある子は、 家にお兄ちゃんがいることで、園に来ることを嫌がったり… などなど、 ‘ いつもと違う ’ ことで、 ‘ 卒園ってこういうことなんだ ’ と、感じる子どもたちであった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は… 兄弟がいる環境について… ‘ 卒園式 ’ で、お兄さん・お姉さんを見送っても、 ‘ 卒園式 ’ の意味がよくわかっていない子どもたちです。 どうして年長児の部屋がひっそりとしているのか、 どうして年長児がやって来ないのか、 「わからない」 のです。 兄・姉がいない子どもたちは、 「 おかしいな 」 という感覚以外は、 普段と変わりなく元気いっぱいでしたが、 卒園児を兄・姉に持つ子どもたちは、 それぞれに感じるものがあって、 家にいるお兄ちゃんの様子を一生懸命説明してくれたり、 またある子は… 家にいるお兄ちゃんを思って家に帰りたくなったり、 それぞれ、はっきりしない「 卒園 」の意味を ぼんやりと感じ取っていました。 兄弟がいるということ、 兄弟ではなくても、接する人が増えればそれだけ その人の様子を見て、話すことを聞いて、 そこからたくさんのことを感じ、 それが全て新しい知識となり、 学びにつながっていきます。 「 人 」という環境が子どもに与える刺激、 そこから感じるもの、 それは、教えて教えられるものではないだけに、 環境の大切さを痛感しますね。 外に出かけ、いろんな人と接し、 自分とは違う人の行動を見たり、 自分とは違う人の話を聞いたり、 コミュニケーションをとる中で驚いたり、怒ったり、 感動したり、喜んだり… いろんな感情を感じて、その感情から、 そのものの理解を深めていくこと、 それが ‘ 物事を知ること ’ につながっていきます。 春、新しい出会いがたくさん生まれる季節です。 子どもの、人との関わりには、 保護者の人との関わりがそのまま表れます。 まずは、お父さん、お母さんが率先して人の中に入って その様子を見せてあげること、 そして、お父さん・お母さんが、 人からたくさんの学びが得られることに気付くこと、 当たり前なことでも ひとつひとつ取り上げて確認することで、 たくさんの感動や驚きがあることに気付くこと… 大切ですが、意識を持たないとなかなか難しいことですね。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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