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      『 競争心 』  4歳児



     運動会で行う玉入れの練習をした。
     赤と白に分かれ、はりきる子ども達!!


     玉の数を数えると・・・
     赤が勝ち、白が負けた。


     競争心が強く、
     嬉しそうな赤の子どもたちに対して
     とても残念な様子の白の子どもたち。



     最後、玉の片付け競争では反対に白が勝った。

     すると・・・


     「 わかった!!
       数、少ないから勝ったんだ 」



     と喜び叫ぶ。



     ‘ かごの中に入っている玉の数が少なかったので
       片付けに勝った ’

     と分析する子ども達であった。





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     ということで、今日は・・・



     子どもの競争心について・・・




     どんなことでも ‘ 一番 ’ になりたい子ども達。

     朝、一番に登園してきた子どもは、

      「 今日、ぼく、一番? 」

     と確認し、その日一日、ご機嫌だったりします。


     ‘ 一番 ’ になること、‘ 勝つ ’ こと、
     そういうことに非常にこだわり、競争心をあらわにします。


     これは、 ‘ 一番になること ’ ‘ 勝つこと ’ で、
     自分の存在が広く認められたと思う
ためで、

     子どもに限らず、大人でもこの気持ちは、大なり小なり
     誰もが持っています。


     人がいちばん求めていること・・・
     それは、人から認められること
です。


     その欲求は大人も子どもも変わりなく、

     ただ、大人はその気持ちを表面に出さないようにできますが、
     子どもは、全て出てしまう・・・という違いだけです。


     勝ったときの喜びも、
     負けたときの悔しさも、


     相手や周りの気持ちを慮ることがまだできずに
     自分の思いを外に向けて表現します。

     その表現も個人差はありますが、
     どんなに小さな表現であっても

     ‘ 認めてほしい ’ 気持ちはみな同じで、
     みんな‘ 競争心 ’ は持って
います。



     年齢が上がってくると、

     ‘ これだけは負けたくない ’ というこだわりがでてきます。

     ‘ 全て ’ に ‘ 一番 ’ になる難しさを知り、

     ‘ あきらめる ’ こともおぼえてきて・・・、

     ただ ‘ これだけは・・・ ’ と、アピールポイントが
     絞られてきて、

     こだわりのない分野での競争の勝敗には頓着しないような
     場面も見られるようになります。


     が、
     何ができるかできないかがまだはっきりとしていない間は、

     どんなことでも、できなかったこと、負けたことに対して、
     同じようにその悔しさを表現するところがあります。


     子どもの競争心がクローズアップされるのは、
     そうしたところからでもあります。



      「 勝ち負けにこだわり過ぎ 」

     と心配するよりも、

     子どもの悔しさを理解して、
     負けても ‘ わかってくれている ’ ‘ 認めてくれている ’
     という安心感を持たせてあげることが何より大切
ですね。



     玉入れには負けても、片付けに勝った理由付け
      ( 「 数、少ないから勝った 」 ) は、

     最初の‘ 負け ’ は、
     最後の‘ 勝ち ’ のためのもので、


     ‘ 負けたから勝った ’ と、
     ‘ 勝ち ’ を強調したい子どもの気持ちの表れです。


     何をしてもとにかく ‘ 勝ち ’ を意識する・・・

     それが子どもの競争心ですね。




      「 うちの子はマイペース過ぎて・・・ 」 と、

     競争心のなさを心配する保護者の方もいらっしゃいますが、

     ‘ 負ける悔しさ ’ を表に出さないからといって、
     ‘ 競争心がない ’ と受け取らないでくださいね。


     友達の中で‘ できる ’ こと、
     みんなが自分をお手本にしてついてくること、

     それに対して嬉しく自慢に思わない子どもはいない
こと、

     それがその子の‘ 競争心 ’ です。

     みんな、持っています。


     家族だけではなく、友達、先生、その他いろんな人たちに
     ‘ できる ’ ところを見てもらい、認めてもらう場面を
     たくさんつくってあげて
下さいね。



     ひとりひとり違った‘ 競争心 ’ が垣間見えてきますよ。

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