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      『 子どもの感覚 』  4歳児



     交通安全指導で、アニメの映画を見た。


     映画が終わると、


     「 もっと長い方がいい 」 と、


     楽しい映画をもっと見たいと訴える子ども達!!



     すると Y くんがふと言った・・・



     「 コマーシャルがあったらいいのに・・・ 」



     と・・・。





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     ということで、今日は・・・



     子どもの感覚について・・・




     テレビのアニメでは・・・

     ストーリーの途中や、一話目と二話目の間にコマーシャルが入り、

     それを含むトータルの時間を、ひとつのアニメ(作品)として
     見ます。



     コマーシャルが入るテレビに慣れている子どもたちにとって、
     コマーシャルがない映画は、あっという間の時間です。



     コマーシャルで切り替えのスイッチが入り、また改めて
     ストーリーの世界へと引き戻されるというその展開を日頃
     経験している子どもたちにとっては、

     コマーシャルがない映画の ‘ 終わり ’ を、
     全体としてはまだ ‘ 途中 ’ と感じるのでしょう。



     ‘ 途中 ’ ではなく、 ‘ 終わり ’ と知って、
     時間的な感覚も、 ‘ 短い ’ と受け取った子どもたちです。



     ‘ コマーシャルがあったらもう少し見ることができる
       のに・・・ ’

     と残念そうに話す子どもたち・・・。



     ‘ 長い ’ ・ ‘ 短い ’ や

     ‘ 速い ’ ・ ‘ 遅い ’ 、

     ‘ 遠い ’ ・ ‘ 近い ’ 、 

     ‘ 広い ’ ・ ‘ 狭い ’ などという感覚は、

     子どもと大人ではまるっきり異なります。



     身体の大きさ(目線)の違い、力(筋力・持久力・集中力など)
     の違い、
それらの差からくる感覚の違いもありますが、


     今回の ‘ 子どもの感覚 ’ は・・・、

     コマーシャルのあるなしが、
     長いストーリーと短いストーリーとの分かれ目で

     コマーシャルがないと短くあっという間に感じるという感覚です。


     これは大人にとっては忘れてしまっているものですね。



     どんなことでも自分の物差し・感覚で見て、

     それが ‘ 当たり前 ’ で、

     その感覚から少しでもずれると

     それは ‘ 非難 ’ の対象に
なります。


     育児のイライラもその感覚の違いからくるものがほとんどです。




      もっとも母親が子どもに対して多く使うことば・・・


      「 早くしなさい 」


     は、それをもっともよく表していますね。



     大人にとっては、‘ わずか一時間 ’
     子どもにとっては、‘ 大きな一時間 ’、

     大人にとっては、‘ 少しの片付け ’
     子どもにとっては、‘ 大変な片付け ’、


     時間に追われる大人と
     時間を気にしない子どもと、


     感覚の違いは生活のすべてのリズムの中で感じられます。 



     子どもだったら・・・と、子どもの感覚を呼び起こし、


     ‘ 感覚 ’ の違いからくる非難を避け、


     気持ちにゆとりを持って過ごし
ていくこと・・・


     それが、親子共々ストレスをためない生活への
     第一歩ですね。

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