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![]() 『 金銭感覚 』 4歳児 「 昨日ね、ウルトラマンセット買ってもらったの 」 と、嬉しそうに報告してくれる K くん、 「 自分のお金で買ってもらったの 」 とのこと。 預けていたお年玉で買ってもらった様子! すると、隣で聞いていた Y くんが、 「 お年玉は、10円が 三つで、三つだけだったらダメだから、 お父さんに買ってもらったんだよ 」 と、同じように嬉しそうに話してくれた。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は・・・ 子どものお金に対する感覚について・・・ ‘ お年玉 ’ が、 ‘ 自分のお金 ’ ということは 何となく理解している子ども達です。 ただ、 「 買った 」 ではなく、 「 買ってもらった 」 ということばが表わす通り、 ‘ 買う ’ という行動は、 大人のものという感覚を持っています。 ‘ お金だけがあっても買うことはできない ’ から、 「 自分のお金で、買ってもらったの 」 と、文章としてはおかしな、それでも嬉しさが伝わってくる、 子どもらしい受け取り方の表現を聞くことができました。 また、10円の価値、100円の価値、1000円の価値も まだまだ子どもの感覚であって、 10円で魚を買うことができたり、 100円のものを、10円で買っても、お釣りがくることも あったりします。 子どもの金銭感覚は、 きっちりとお金の価値を理解するようになってから教育 するというのではなくて、 ‘ 自分のお金 ’ という意識で、 ‘ 何を ’ 買うか、 そして、 それに対してどれだけの ‘ お金 ’ が必要か・・・ ということをその都度、 理解している、していない、にかかわらず、話をして いっしょに ‘ 買う ’ という行動につなげていくことが とても大切です。 自分ひとりで買うことができないけれども 「 買ってもらった 」 ことの嬉しさ・感謝の気持ちが ‘ お金 ’ を大切にすることにもつながっていきます。 また、 「 お年玉は、10円が 三つ 」 の「 10円 」が、 もしかしたら 10円ではないかもしれませんが、 欲しいものが、そんなに簡単に手に入るのではなく、 欲しいものを ‘ 買う ’ ためのお金を手に入れるには、 欲しいものを手に入れることと同じくらい、簡単ではない ということを理解していきます。 物を大切にしない子どもが増えています。 何でも簡単に捨てて簡単に買う癖がついている子どもも います。 子どもの金銭感覚は、 これから小学生、中学生という、働くことはできないけれども、 欲しいものがたくさんできて、お小遣いもたくさんもらって、 自分で働いたお金ではないけれども自分のものになったお金で 自分が欲しいものを自分で買うことができるようになってから、 本当の意味で、大人には理解できない感覚になってきて しまうものです。 考えなしに欲しいだけ買ったり、 手持ちのお金がなくなると気軽に友達にお金を借りたり、 一円や十円を大切にしなかったり、 お年玉の額に不平・不満を言ったり・・・・・ そうなる前に、 ‘ お金 ’ の大切さ、 ‘ お金 ’ を使うことの意味、 ‘ お金の価値観 ’ をしっかり教えていきたいものですね。 それには、早過ぎるということはなく、 お金を使う場面、場面で意識的にことばに出して 子どもにもしっかり伝えていきたいですね。 ことばをまだ理解しないからといって お腹の中の胎児や生まれたばかりの乳児に 話しかけないかというと、そうではないように・・・ お金の感覚もまた、まだ理解していないからといって 教えないのではなく・・・ ・・・ですね。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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