Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『 季節の感覚 』  5歳



     秋の風を感じられる一日。

     「 秋 」から連想できるものを発表しあった。

     「 おいも 」「 くり 」「 かき 」など、

     食べ物をはじめ、秋の虫もたくさん出た。

     いろんな秋が出たあと、

     「 たき火 」と言った H くん!

     「 たき火 」? と不思議に思い、

     どうして「 秋 」から「 たき火 」を思いついたか
     尋ねてみると、

     返ってきたこたえは…


     「 だって、お芋を たき火で焼くの 」


     だった。





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     ということで、今日は…


     子どもがイメージする季節について…




     「 暑さ寒さも彼岸まで 」ということばはどこへやら、

     彼岸を過ぎても、30度を越える暑さだったり、

     夏でも肌寒い日があったりで、

     季節を感じるには波があるここのところ。

     また店先に並ぶ野菜や果物にも季節を感じにくくなって
     きています。

     旬なものは、安く手に入りやすく、

     季節のものでなければ高いというところで

     大人はかろうじて「 旬 」を感じるくらいでしょうか?


     5歳の子どもたち…

     その子どもたちが記憶に留めている、肌で感じる四季は
     まだまだ不確か
だったり、

     実体験からではなく、

     絵本やテレビなどから得られた知識だったり、
     連想
からだったりします。


     「 秋 」から「 たき火 」を思い起こした H くんの中にも

     「 たき火 」で「 お芋 」を焼く絵がイメージされました。

     「 たきび 」の童謡にもありますが

     「 冬 」のイメージである「 たき火 」も

     「 初秋 」ではないにしても

     「 晩秋 」には当てはまるのでは?

     とか、

     もっと広くとらえれば、夏に行うキャンプファイヤーも
     「 たき火 」?

     などなど、いろんな疑問、不思議が頭をかけ巡ります。


     子どもの答えに ついつい「 それは違うよ 」と

     訂正して正しい答えを与えてしまいがち
ですが、

     答えはひとつという大人の概念を取っ払い、

     子どもの、狭いようで広い連想の世界をいっしょに
     楽しみたい
ですね。

     これからの時代、ひとつの知識、答えを導き出す思考ではなく、

     「 こんな考え方もあるのでは? 」

     という、ディスカッションできるだけの思考の柔軟性や、

     その中での自己表現力が求められる
ようになってきます。

     「 正しい答え 」に縛られることなく、

     疑ってみること、調べてみること、

     それをことばにしてみること
など、

     家族の中でも、「 常識 」を超えた、

     会話を楽しみ
たいですね?





     「 他人のものさし 自分のものさし 
       それぞれ寸法がちがうんだな 」

      by  相田  みつを






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