Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
   HOME  |  INDEX  

    
      『 記憶力 』  5歳



     プールの週が終わり、一週間ぶりの幼稚園。

     登園してくるなり、A くんが


     「 今日、ぼくがお当番さんだよ 」


     と喜び勇んで言った。


     一週間前に当番カードをめくって、

     プール明けの今日が自分の当番の日ということを、

     園がなかった一週間の間、

     ずーっと覚えていた A くんであった!! 





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


     ということで、今日は…


     子どもの記憶について…




     大人の一週間はあっという間ですが、

     子どもにとっては長い長い時間!!

     そんな長い時間が流れる中でも、

     当番をずっと楽しみにしていて、

     ずーっと忘れずにいた A くんです。

     みんなの前で

     「いただきます」 の先頭をきるなど、

     クラスのみんなが自分を注目して、

     自分の掛け声を待ち、

     自分の合図でみんなが動き始めるという、

     わくわくドキドキの1日


     恥ずかしくて先生の後ろに隠れる子もいますが、

     そんな シャイな子どもでも、ひそかに首を長くして待つ、
     大切な日。

     積極的な A くんは、ちゃんとことばで自分の当番の日を
     アピールしてきました。

     「 ぼくはちゃんと覚えているよ! 先生、忘れてない?」

     という表現にも聞こえました。

     そして、プールの間もずーっと記憶に留めていた日!

     当番への熱い思いと、その思いの強さを感じました。


     大人にとっては、とるにたらないことでも

     子どもにとっては、大切な大切な思いがあることを

     忘れてしまっている大人は思い返し、

     同じように大切に思うこと
が子どもの心を育てること、

     またどんなことにでも楽しさと喜びをもって行うこと、

     それが、記憶の力を伸ばし、

     心 に残る
ということを改めて教えてもらいました。


     特別な楽しいことがやってくるのを待つのではなく、

     気に留めないような日常のできごとの中に

     楽しさを見出す感性、大切に共有して
あげたいですね。


     「 食欲がないのに食べるのが健康に悪いように、
       欲望を伴わない勉強は記憶を損ない、
       記憶したことを保存しない 」

       by レオナルド・ダ・ヴィンチ


         INDEX  前号  次号    

Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.