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![]() 『 現実と空想 』 6歳 6歳の女の子が不思議に思ったこと、 それは… 先日の夏休みの子ども科学相談でのこと。 微笑ましい “ 疑問 ” をラジオで投げかけていた。 「 織姫さまと彦星さまは、人間ですか? 宇宙人ですか? 」 と…。 プラネタリウムに行ってその後、 七夕の絵本を見て不思議に思ったとのことだった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は… 子どもがとらえる現実と空想について… 絵本にはきっと、素敵な着物をまとった織姫さまと、 王子様のような彦星さまが描かれていたのでしょう。 絵本など、物語の中に出てくる人に感情移入したり、 擬人化された物に、その生命を感じたり、 子どもには、現実と虚構がいっしょになってうつります。 ちょうど、サンタクロースを信じる、信じない…のように…! お話の世界を想像の中でふくらませ、現実のものとして 受け止めます。 絵本など、絵として描かれているものはなおさら 子どもにとって、その存在は確かなものとなります。 自分が織姫さまになって、 大好きな人と一年に1回しか会うことができないという 寂しい気持ちにまでなります。 大人でも、 映画やドラマを見た後に、主人公になりきって 強くなった気になったり… 感情移入やその楽しみ方は子どもと同じたったりします。 それを全くの別世界として捉えるのが大人ではありますが…。 子どもは、まだまだ現実と空想の世界の境目がはっきり しません。 ただ、6歳にもなると、 ‘ 空の上に人間がいるのはおかしい! とすると、宇宙人? ’ という疑問がわき起こり、 少しずつ現実と空想がはっきりと異なる世界として 認識されていきます。 信じられないことが目の前に現実として起こることも ありえる時代、 常識が常識ではなくなり、 正解が正解ではなくなる時代… 子どもが思う不思議や疑問は、 単に ‘ 知らないから ’ 、 ‘ 勉強していないから ’ というのではなく、 その不思議が、 更なる新しい発見につながる可能性を秘めているような そんな気持ちにさせてくれます。 知らないことを恥ずかしいと思わずに 違った答えがあるかもしれないととらえ、 楽しみながら これからの子ども達の‘不思議’に耳を傾けたいと 思ったのでした。 「 どうして君は他人の報告を信じるばかりで、 自分の眼で確かめないのか 」 by ガリレオ・ガリレイ INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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