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![]() 『 柿 』 4歳 年中クラスで 柿とりに行った。 少しでも大きな柿を求めて 手を伸ばす子ども達! 小さな柿だと とてもとても不満げな様子! その後、自分達でとった柿を おやつに食べることに・・・ 「いただきます」 すると・・・ 小さな柿を不満だと言っていた子が 「 柿、嫌いやねん」 と・・・。 他の、大きな柿を求めていた子どもも 「ぼくも 嫌い」 「わたしも 嫌い」 の ことば ことば ことば・・・ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は・・・ 大きな柿を採ることに一生懸命だった子どもの 「 柿、嫌いやねん」 の ことば。 ‘採る’=‘収穫’ とか、 ‘採る’ =‘自分の利得’ として考え、行動するのが ‘おとな’ です。 ‘大きな柿’を採れば、 ‘大きな柿’を食べられるから ‘大きな柿’を採るために頑張る・・・ これが、 おとな みなが共通に持っている普通の思考の流れ・・・ けれど 子どもは違います。 ‘柿とり’の活動そのものが ‘遊び’ で、 次の‘食べる’こととは結びつかないのです。 ‘小さい’よりも‘大きい’方が ‘良い’ ‘立派’ ‘得’ というのも 子どもなりの思考! そこで ‘大きな柿’を採ることで ‘採る’という‘遊び’の楽しみを味わい、 「あー!楽しかった」 と終わります。 ‘食べる’段階になって 「 柿、嫌いやねん」 と、あっけらかんと言うのは、 子どもにとっては ‘大きな柿を手に入れたい’という‘採る’時とは 関連しない、 そのときの正直な気持ちです。 子どもにとっては ‘今 そのとき’ が全てで ‘先のこと’ を見通すことはできません。 ‘嫌い’だから‘採らない’ではなくて、 ‘嫌い’だから‘食べない’ で、 ‘採りたい’から‘採る’ という まっすぐな気持ちから行動への表れです。 おとなには不可解な行動でも 子どもにとってはそれが自然なのです。 逆に ‘過去のこと’ にも考えはいたりませんので 「あの時、あんなことしたでしょ?」 と、 叱ることもナンセンスですね。 子どもにとっては ‘今 そのとき’が ‘全て’ だということを、 いつもいつも 頭においておきたいですね。 ‘先’のことを見通すことは ‘幼児’の間は ‘親’や周りにいる‘おとな’がしっかりと 見てあげること、 また、‘過去’の事は 突然持ち出して、叱ったり、おこごとを言ったりしないよう 気をつけたいものですね。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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