Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『 じゃんけん 』  3歳



     年少クラスもこの時期になってくると
     友達といっしょに ひとつの遊びを楽しもうとする姿が
     見られるようになってくる。


     友達とひとつの遊びをするとなると・・・

     けんかも多くなる。




     友達が使っている遊具を急に取り上げようとする Mくん・・・

     ストップをかけると

     「 なんて 言うの? 貸してって言うの? 」

     と尋ねてくる。


     その後、ことばはちゃんと言うが

     ことばと手の動きが一致せず・・・。






     「 じゃんけん しよう! 」

     と、次なる方法も考える・・・


     そこで

     「 じゃんけん ぽん 」


     案の定、負けてしまった Mくん・・・





     納得がいかずに、







     「 どうする? 」





     と尋ねてきた。


     あくまでも その遊具を自分のものにしたい

     Mくんだった・・・





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


     ということで、今日は・・・



     その場だけの方法として
     ‘ じゃんけん ’をする子ども心・・・





     子ども達は、

     けんかを 繰り返し繰り返し

     解決方法を考え考え、

     ‘我慢’することを学んで

     友達との関係を築き上げていき
ます。





     ‘ じゃんけん ’も

     友達とのやりとりをスムーズにする
     ひとつの方法のはずなのですが・・・



     ‘ 負けたら 全部 相手のものになる ’

     というところまでは まだまだ考えられません。



     よく理解している子どもは、

     「 じゃんけんしよう 」

     と持ちかけられても

     「 いや! 」

     と

     ‘ 負けたときのこと ’を考えて 断ります。




     じゃんけんを‘ 断る子 ’も

     じゃんけんを持ちかけて‘ 負けに納得のいかない子 ’も


     結局は



     ‘ 自分の思い通りにしたい ’



     ということでは同じなのです。



     先々のことを考えられるか

     一か八かの運にかけて その場だけの方法にしてしまうか


     という違いだけなのです。



     「 負けたら どうなるかわかる? 」

     と尋ねると

     「 うん! 」

     と元気よく こたえて

     それでも

     ‘ じゃんけん ’をすると言った Mくんでしたが


     負けて 納得はいかず・・・です。




     納得いかないことを 経験して経験して


     少しずつ‘ 先のこと ’も考えられるようになってきます。




     そして

     ‘ 先のこと ’を考えられるようになったら

     今度は、 




     自分の思い通りにいかなくても


     ‘ 相手 ’のことを考え、


     ‘ 我慢 ’した先にある


     友達と協力してのダイナミックな遊びの楽しさ

     わかってくるようになってきます。




     どんなことでも
     ひとつずつの経験の積み重ねです。



     いきなり

     ‘ 友達 ’のことを考えられる子どもになってほしいと

     願うのは、おとなの勝手な思いです。




     兄弟がいて 家庭でも 積み重ねができる子どももいますが
     集団生活の中で 初めて‘ 我慢 ’を経験する子どももいます。



     いろんな子どもがいて、それがまた刺激にもなります。




     教えられるのではなくて
     経験を通して感じて考えて、

     あせらず
     ゆっくりゆっくり 自分のペースで、


     ‘ 集団 ’の中での居心地の良い‘ 自分 ’を
     見つけていってほしいですね。

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