Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『 返事 』  3歳



     新学期が始まって
     年少クラスの子ども達も

     日一日と 集団生活の中での成長が見られる。




     出席をとるときは
     自分の名前をよくわかっていて

     「 はい! 」

     と返事もできるるようになった。




     でも 出席帳を配ってもらう時は
     早く手にしたくて

     他の子どもの名前の時でも

     「 はい! 」

     と返事をしていた。




     それが、何日かすると・・・

     ‘ 自分の名前 ’を呼ばれるまで

     待つことができるようになった。





     そして、今日 初めて

     「 男の子 」

     「 女の子 」


     と呼びかけてみると・・・、







     自分が‘ 男の子 ’ か‘ 女の子 ’かを
     考える前に

     自分が動きたい時に



     「 はーい! 」



     と元気に返事をして 動き出していた。





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     ということで、今日は・・・



     考えてから動くのではなくて、

     自分の欲求が優先されて

     「 はい 」

     と返事をする子どもの気持ち・・・





     子どもは

     ‘ ○○したい ’

     と思うと、

     その欲求を満たすことにだけ気持ちがいってしまいます。



     ‘ 早く出席帳を返してほしい ’

     と思うと、

     ‘ 名前を呼ばれてから ’取りに行くということには

     考えが及びません。




     が毎日の繰り返しによって、

     ‘ 自分の出席帳 ’を

     ‘ 自分の名前が呼ばれてから ’取りに行くということが

     理解できてきます。



     そして 今度、

     ‘ 名前 ’ではなくて

     新しい‘ 呼びかけ ’になると


     またまた
     そのことばを聞いて理解して行動に結びつける前に

     ‘ 自分の欲求 ’が優先されるようになるのです。



     もう少し大きくなってからの

     ‘ 自分の都合の悪いことは聞こえない ’

     ということとはまったく違って、

     本当に

     ‘ 欲求しか頭になくて聞こえていない ’のです。



     よく、

     ‘ 子どもはひとつのものを見ると他が見えない ’

     といいますが、それと同じですね。



     このことをよくわかっていないと

     ‘ うちの子は自分の名前もわかっていない ’

     とか、

     ‘ うちの子は性別もわかっていない ’

     とイライラしたり、落ち込んだりしてしまいます。




     ‘ 子どもの目線と同じくする ’

     ということは、

     ‘ 視野 ’だけではなくて

     ‘ 気持ち ’も同じです。




     ただその視野の狭さも、
     ことばを聞いて理解する前に行動に移してしまうところも


     経験を積み重ねることで、日に日に変わってきます。


     これからが 本当に楽しみな集団生活!!



     ひとつひとつ学んで成長していってほしいですね。

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