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![]() 『 色 』 3歳 「男の子、うがいに行きましょう」 「女の子、靴をはきかえましょう」 など、 「男の子」「女の子」の の声かけで まだまだ不安げに動く子ども達。 「○○ちゃん(自分の名前)行っていい?」 と尋ねてきたり、 堂々と、間違えたり・・・。 ‘出席帳’を入れる箱は 男の子が 水色、 女の子が桃色と分けているが、 Aちゃん(女の子)は いつも水色の箱に入れる。 その Aちゃん、堂々と 「 Aちゃん、男の子」 と言った。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は・・・ 「Aちゃん、男の子」 と言う女の子の気持ち・・・ Aちゃんは、青色(水色)が大好きです。 出席帳を入れるときも水色の箱に入れたい Aちゃんです。 そしてそのときに 「Aちゃん、男の子」 と言います。 その箱には色分けだけではなくて、 目印として 男の子の顔(水色の箱)と女の子の顔(桃色の箱)を つけています。 もちろん、 女の子でも 青色系が好きな子もいますし、 男の子でも赤色系が好きな子もいます。 特に最近は 戦隊ものの ‘○○レンジャー’ から 色が英語でインプットされると同時に 男の子でも ‘レッド’が好きな子がたくさんいます。 同じように女の子でも‘ブルー’が好きな子もいます。 Aちゃんにしてみれば、 ‘好きな水色に なぜ 男の子の顔がついているの?’ という気持ちなのでしょう。 ‘男の子の顔’よりも ‘水色が好き’ という気持ちが勝って 好きな色の方に出席帳を入れてしまうのです。 出席帳をうずたかく積まれるよりも、 ちょうど半分ずつになるようにと ‘男の子’と‘女の子’に分けたこと、 色分けをして ‘男の子の色’‘女の子の色’と 大人の便利な色の使い方にしてしまったこと・・・ それが、 Aちゃんにとっては ‘ 女の子も水色にしてほしい’ それが 変わらないなら、 「Aちゃんが 男の子に変わる」 「Aちゃんは 男の子だと思いたい」 ということばを引き出してしまいました (出席帳以外のときは、きちんと「女の子」と言うので・・・)。 現在は、女の子がブルーのランドセルを背負ったり、 男の子がピンクを背負ったりもします。 「男の子みたいやから こっちにしとき」 と、 スーパーで、 女の子にピンク系の色をすすめているのは たいがい お祖母さま・・・ お母様は、 子どもが選ぶ‘色’を尊重するケースが増えています。 ただ、いくら女の子が‘青色系’を選んでも 「いつも男の子に見間違えられるから・・・」 との理由だけで、 無理に‘赤色系’にしているという苦渋の決断の お母様の声も 耳にしたことがあります。 年配者ほど、‘古い考え’というわけではありませんが、 おとなの勝手な思い込みが、 子どもの自由な好みを 支配してしまうのはよくありません。 子どもの、概念に縛られない自由な好み、発想、創造・・・ を、おとなの既成概念で見てしまわないこと、 それがとても大切ですね。 今度、機会がありましたら お子さまに ‘好きな色’を選ばせてあげてみてください。 そして選んだ‘色’を尊重してあげてください。 お祖母さま、お祖父さまが選んで下さるプレゼントとも いちど、比べてみてください。 双方が どんな色を選ぶか楽しみですね。 出席帳の箱の‘色’の使い方も反省しました。 子どもから学ぶことはたくさんたくさんあります。 「男の子」「女の子」 という呼びかけに続いて、 次回は、 また異なる呼びかけをして 子どもの愉快な反応があった、 その‘呼びかけ’について お送りしますね。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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