Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
   HOME  |  INDEX  

    
      『 自己中心と我慢 』  4歳児



     子ども達に大人気のぶらんこ!

     「10」 を数えて交替するという順番待ちのルールを作った。


     順番を待っているときは、


     「 そんなん、ゆっくりやわ! これくらい!! 」


     と言って、

     ぶらんこに乗っている友達の数え方よりも

     どんどん早口で数え始める。



     そして順番がきて、自分がぶらんこに乗ると今度は逆に


     「 早いよ! もっとゆっくり!! 」


     と叫んでいた。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


     ということで、今日は…


     楽しい気持ち、待てない気持ちがすぐに口から飛び出し
     自分中心になる子ども達について…



     子どもたちは、成長過程で、

     ‘ 自己中心的 ’ 時期を経て成長していきます。


     自分が楽しいとき、
     待っている友達のことよりも、

     自分の‘もっとやりたい’気持ちが優先します。


     それは当たり前に起こります。


     ただ、‘ 自己中心 ’ とはいっても、
     その思考は、

     ‘ ぼくはこんなに楽しい!

       ぼくが楽しいとき、友達も楽しい ’


     というものです。


     決して

     ‘ 自分ひとりが楽しければいい ’

     という思いはありません。


     友達が

     ‘ まだか まだかと待っている ’ じれったい気持ちには

     思い及ばないのです。


     その言動だけからでは、

     他者の気持ちおかまいなしの

     ‘ ひとりよがり ’ の ‘ 自己中心 ’ ですが、

     楽しい自分と、
     友達も楽しさを共有できている
と思い込んでいる…

     という、大きな違いがあるのです。


     少しずつ少しずつ、自分が待っているときのイライラを

     自分がぶらんこを楽しんでいるときに今度は、

     友達が感じていることを思い返すことができるように
     なってきます。


     友達から指摘されて、

     泣いて、怒って、けんかもして、

     ‘ 我慢 ’ をおぼえ、

     ‘ 集団のルール ’ を身につけて
いきます。


     ‘ 自分が楽しくても友達はイライラしているんだ ’


     という他者の気持ちに思いを寄せることが
     できるようになってきます。


     成長過程の ‘ 自己中心 ’ は、

     その経験を経て次第に、

     友達の喜ぶ様子を見ることで、

     また、友達から 「 ありがとう 」 のことばを
     もらうことで


     自分の我慢が、我慢ではなく、

     ‘ いっしょに楽しむ ’

     醍醐味に変わって
いきます。


     ‘ 我慢 ’ができないとき、

     それは力を試したくてうずうずしているとき!

     何かひとつのことを身につけるために体験しているとき!


     自己中心だって良いのです。

     少しずつ、

     ‘ 自分の気持ち ’ に折り合いをつけ、

     ‘ 人の気持ち ’ に思いを寄せることができるように
     なってくる
までは。


     自己主張をせず、衝突の経験ができないよりは…

     自分の思いを伝え合い、けんかもして、

     人それぞれの気持ちを、身をもって学ぶことが大切
です。


     自己中心だっていい!!


     自己中心は、成長の通り道!


     確実な一歩を踏み出すことが大切だから!!

         INDEX  前号  次号    

Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.