![]() |
HOME | INDEX |
![]() 『 一番 』 3歳児 「 朝、一番早く起きるのは? 」 の質問に 「 ぼく!! 」 「 わたし!! 」 と、力いっぱい答える子どもたち!! 最近 特に ‘ 一番 ’ とか、 ‘ 早い ’ ということに こだわり出している子どもたちである。 いつもの朝よりも、先に園に来ている友達が少ないだけで、 「 ぼく、一番!! 」 と、 一番ではなくても 言っている具合である。 弁当を食べ終わった時も・・・ 「 ぼく、一番!! 」 の元気な声が何度となく響きわたる。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は・・・ 「 一番 」 へのこだわりについて・・・ 実際には、一番ではなくても、 ‘ 誰よりも早く ’‘ 一番に ’ という思いが、ことばに表れる子どもたちです。 大人にとっての ‘ 一番 ’ とは違って 子どもにとっての ‘ 一番 ’ は、ひとりではありません。 弁当日は、登園してすぐに弁当箱をひとつの机に集めて 置くのですが、そのときも、 「 先頭さんだもん 」 と言いながら、 机の一番 端に自分の弁当箱を置くことを楽しみにしている 子どもたちです。 机の四隅すべてが、その子どもにとっての ‘ 先頭 ’ であり、 ‘ 一番 ’ になります。 本当は‘ 一番 ’ ではないのに 「 一番 」 と言っている、 その「 一番 」へのこだわりを、 「 こんな負けず嫌いな性格で大丈夫かしら? 」 とか、 「 どうしてこんな嘘ばかりつくのかしら? 」 と、心配する声もありますが、 これは、嘘をついているわけでも、 負けず嫌いが高じて言っているわけでもなく・・・、 子どもにとっての ‘ 本当 ’ は、 ‘ 事実 ’ だけではなく、 ‘ 願望 ’ を含むということです。 家族といっしょのときには、親が先頭で子どもはいつも 親の後ろからついていきます。 それが・・・ 幼稚園などの集団生活に入ると、 ‘ 当番 ’ という役割が出てきて、 先頭に立ち、友達の中で注目を浴び、 少し大人になったような気持ちよさを経験することができます。 友達の中でその役割を果たして自信が得られると、更なる 「 一番 」「 先頭 」「 早い 」 ということへの願望が強くなってきます。 当番が終わったばかりでも 「 今日、ぼく、お当番さんでしょ? 」 と、またすぐに尋ねてきますが・・・ それと同じ感覚で 「 一番 」 という願望を口に出して表現する子どもたちです。 「 嘘 」 ではない、 「 こうだったらいいのにな 」という心の表れのことば、 それを口に出して表現することで気持ちも落ち着いてきます。 その気持ちを理解して、園だけではなく家庭でも、 子どもを前に押し出して、 「 一番 」 の役割を与え、 子どもが 「 ほめられ 」 「 認められ 」 「 自信を持つ 」 場面をたくさんつくってあげたいですね。 どんどん先頭に立たせてあげてくださいね。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
|