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![]() 『 楽器遊び 』 3歳児 カスタネットを初めて持ったときは、 ひもを指に通すだけでも一苦労。 ようやくカスタネットを正しく持ち、打ちはじめ、 音を楽しむ段階へ!! ただ、リズムに合わせてというよりは、やみくもに打つ 子ども達。 カスタネットに慣れたころ、今度は鈴に挑戦!! 鈴の小さな小さな穴に手を入れて 「 痛いよ 」 と言う子… また、 直接 鈴を打って痛そうにする子… 鈴を持っている手を打つように、手本を見せて話をしても、 最初に手にしたカスタネットの打ち方が 抜け切らない子ども達であった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は・・・ 初めての経験と応用について・・・ カスタネットが、音を楽しみ、リズムを楽しむものである ということをまだ知らない子ども達です。 正しい持ち方にたどり着くにも、 大人の想像を超えた、いろんな持ち方を経て ようやく手のひらにカスタネットを持つことができました。 苦労の末に持つことができ、 また、初めての経験にテンションも上がり、 音やリズムを楽しむというよりは、 気持ちのまま打ち続けるという様子の子どもたち。 初めてのことは、知らなくて当然で 知らないことは経験することで知り、 新しいことを知り、できるようになることは 子どもにとって大きな喜びです。 大人は、‘ 初めて ’に出会っても、 これまでに経験して得たいろんな知識を応用して 知らないことでも知っているように対応できたりします。 が、今まさに‘ 初めて ’を積み重ね、 経験を蓄えている途中の子どもたちには、 知らずにできなかったことが できるようになるための、 ひとつひとつが試行錯誤の時期です。 遊びも、見るもの、聞くもの、触れるものも、 経験がすべて‘学び’になる時期です。 カスタネットの学びを得た子どもたちは、 鈴という新しい楽器に出会ったとき、 ‘ カスタネット ’の学びをそのまま鈴に当てはめようと しました。 鈴には、指を通すひもがないけれど、 カスタネットのひもの大きさと同じくらいの穴に無理矢理 指を入れようとして痛い思いをしたり… カスタネットの打つ面は広くて打ちやすいけれども、 打つ面のない鈴の、鈴そのものをたたいて またまた痛い思いをしたり… そんな痛い思いをしても 鈍い音しか出せなくて… 初めて得た学びを定着させるために、 異なった場面でも、その学びをそのまま表す子どもの行動は 自然なことですが、 このように、 経験 → 学び → 再現 → 失敗・経験 → 学び を繰り返すことで、 今までの経験から想像して応用すれば、 できなかったことでもできるようになってくるのです。 今は、経験していないために、 ひとつひとつのことができなくて(失敗して)当たり前 ですが、それを大人は理解できなくて、 「 どうしてそんな簡単なことができないの? 」 と感情的に怒ってしまったり、イライラしたりします。 できないことに対して、 また、一度学んだことが通用しない場面でもひたすら その学びを再現しようとすることに対して、 ‘ それが当たり前 ’であり、‘ そういう時期 ’であることを 頭におき、 「 頑張っているね 」 「 どうしたらできるようになるかな? 」 と、できるまでのその過程を大切に、応援して、 ‘ できた ’喜びをいっしょに味わいたいですね。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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