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![]() 『 ことばの発達 @ 』 3歳 ごっこ遊びが大好きな子ども達。 「 おくすりですよ 」 と、薬を作ってのませてくれるYちゃん。 「 何のおくすり? 」 と尋ねると、Yちゃんは言った。 「 痛いおくすりです 」 と・・・。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は・・・ 薬について返ってきた 「 痛いおくすりです 」 という子どものことば・・・ 年少児ともなれば、 大人と対等にどんな会話も成り立ちます。 が、 よくよく耳を傾けてみると 正確に相手に伝えるには まだまだことば足らずなところがあります。 「 何のおくすり? 」 と、尋ねて返ってきた 「 痛いおくすり 」 ということばは、 ‘ 痛いところを治す薬 ’ とか、 ‘ 痛いときにのむ薬 ’ などという意味を持ちます。 が、このように ふたつ以上の意味をもつことばは まだ正確には言えません。 「 おおかみと七匹のこやぎ 」のお話ごっこでも、 こやぎが狼に 「 これをあげるから 食べないで 」 というせりふがあったのですが、 「 これを食べないで 」(笑) と なってしまいます。 子どもは、気持ちでは言っているつもりです。 ことばの発達の段階で、 修飾語など、あることばの意味内容を詳細に説明する そのことばを使うことはまだまだ難しいのです。 3語文〜5語文以上、話すことはできても あるひとつのことばを飾るのは難しい・・・。 文章で話をしていたら安心されるお母様が多いですが、 そのことばにかかることばで、 そのことばを詳しく説明できる力こそが大切になってきます。 単語の数は自然と増え、 月齢・年齢とともに文章でも話すことができてきますが、 ことばにかかる、ことばの様子を表わすことばは、 背景がないと増やすことはできません。 ことばの表現力は、とても大切です。 表現力がある子どもは、文章の読解力もついてきます。 今の子ども達は、何でも略したり、 どんな場面でも ‘ひとこと’で済ませたりすることが多いですが (ex.「全然・・・」「すごい」「やっぱ・・・」)、 いろんな経験を通して、いろんな背景を知り、 正しい日本語を表現力豊かに使うことができるように なってほしいと思っています。 ことばでの表現の豊かさ(語彙量含め)が、 全ての能力の土台です。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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