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![]() 『 劇遊び 』 3歳 劇遊び(生活発表会)の日が近付き、 毎日 役になりきって遊ぶ子ども達。 いろんな動物が登場する中で いつも ‘ ブタ ’ の役に 人気がない。 今日も 希望者なし・・・ そこで 相談を持ちかけて 話し合っていくと、 Yちゃんが 「 先生が したらいい 」 と言う。 「 先生も したいんでしょ? 遊びたいんでしょ?」 これが、ブタ の役をすすめる理由だった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は・・・ 劇遊びの ブタ の役を 「 先生が したらいい 」 「 先生もしたいんでしょ? 遊びたいんでしょ? 」 という子どものことば・・・ 劇遊びの役決めでは、 人気の役と、いまひとつ 子どもが敬遠する役が出てきます。 それほど、役に固執しているかというと そうでもなく、 日によって 選ぶ役を変える子どもがほとんどなのです。 ただ、ブタ だけは いつも 人気がありません。 大人の感覚からすると 「 だって ‘ ブタ ’ でしょう? 」 となるのかもしれませんが、 子どもにとっては、ブタ もかわいい登場動物のひとつです。 なり手のない役=必要のない役 ではなくて、 子どもの中で一生懸命 考えて出てきた案が、 「 先生が したらいい 」 だったのです。 それも、 ‘ 嫌な役 ’だから ‘ 先生に ’ というのではなく、 ‘ 楽しい遊びに 入れてあげる ’ という優しい気持ちからです。 前回 お伝えした、 ‘ 集団 ’ と ‘ 個 ’のバランスが取れた環境というのは、 揉め事がないように、また 見栄えがよくなるようにと 子どもの力を先生が見極め、先生が役割分担を決めるのではなく、 ひとりひとりが 他の友達の気持ちを大事にしながら( 集団 ) 自分の‘ やりたい ’気持ちも大切にして( 個 )、 ひとつのものを作り上げていく喜びをあじわえる環境です。 (自分の‘ やりたい ’気持ちというのは、 ともすると 友達のまね になってしまうこともありますが・・・) 親の気持ちからすると、わが子には ‘ 主役 になってほしい ’とか、 ‘ 難しい役に挑戦して欲しい ’ という思いもあるかもしれません。 が、 どの役もみんな大切で、 どの役が欠けても、ストーリーが成り立たず、 ひとりひとり違う個性があるからこそ、 ひとつの‘ ストーリー ’ができあがることを みんなが理解していきたいですね。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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