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      『 劇遊び 』  3歳



     劇遊び(生活発表会)の日が近付き、

     毎日 役になりきって遊ぶ子ども達。


     いろんな動物が登場する中で

     いつも ‘ ブタ ’ の役に 人気がない。




     今日も 希望者なし・・・




     そこで 相談を持ちかけて 話し合っていくと、


     Yちゃんが


     「 先生が したらいい 」


     と言う。







     「 先生も したいんでしょ? 遊びたいんでしょ?」







     これが、ブタ の役をすすめる理由だった。





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     ということで、今日は・・・



     劇遊びの ブタ の役を


     「 先生が したらいい 」


     「 先生もしたいんでしょ? 遊びたいんでしょ? 」



     という子どものことば・・・





     劇遊びの役決めでは、
     人気の役と、いまひとつ 子どもが敬遠する役が出てきます。


     それほど、役に固執しているかというと そうでもなく、
     日によって 選ぶ役を変える子どもがほとんどなのです。


     ただ、ブタ だけは いつも 人気がありません。



     大人の感覚からすると

     「 だって ‘ ブタ ’ でしょう? 」

     となるのかもしれませんが、


     子どもにとっては、ブタ もかわいい登場動物のひとつです。



     なり手のない役=必要のない役

     ではなくて、


     子どもの中で一生懸命 考えて出てきた案が、


     「 先生が したらいい 」


     だったのです。



     それも、

     ‘ 嫌な役 ’だから ‘ 先生に ’

     というのではなく、


     ‘ 楽しい遊びに 入れてあげる ’


     という優しい気持ちからです。





     前回 お伝えした、

     ‘ 集団 ’ と ‘ 個 ’のバランスが取れた環境というのは、


     揉め事がないように、また 見栄えがよくなるようにと
     子どもの力を先生が見極め、先生が役割分担を決めるのではなく、



     ひとりひとりが 他の友達の気持ちを大事にしながら( 集団 )

     自分の‘ やりたい ’気持ちも大切にして( 個 )、



     ひとつのものを作り上げていく喜びをあじわえる環境です。


     (自分の‘ やりたい ’気持ちというのは、
     ともすると 友達のまね になってしまうこともありますが・・・)




     親の気持ちからすると、わが子には

     ‘ 主役 になってほしい ’とか、

     ‘ 難しい役に挑戦して欲しい ’

     という思いもあるかもしれません。


     が、



     どの役もみんな大切で、
     どの役が欠けても、ストーリーが成り立たず、

     ひとりひとり違う個性があるからこそ、
     ひとつの‘ ストーリー ’ができあがる
ことを


     みんなが理解していきたいですね。

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