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      『 どんぐり 』  4歳児



     先日 園庭で拾ったどんぐりを、コマにして持ってきた
     K くん・・・。



     「 お父さんが、夜 作ってくれてん。

       たこやき ので 穴あけてん 」



     と、コマの作り方を教えてくれた。



     どんぐりでコマを作って、
     コマまわしに夢中な子どもたち・・・。



     が、
     今日 拾ったばかりのどんぐりを嬉しそうに見せてくれた
     N ちゃんは、






     「 コマしない 」




     と、
     どんぐりに穴をあけることを拒んで、



     大事に大事にしまっていた。





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     ということで、今日は・・・



     どんぐりという宝物の扱い方の違いについて・・・





     男の子と女の子は、行動にもいろんなところでその違いが
     見られます。


     男の子は、どんなものでも分解してみたいという気持ちが働き
     きれいなものでも、きれいなままにしておくことはしません。


     反して女の子は、ある年齢になると、
     ‘ 見た目 ’の美しさや心地よさを優先して丁寧に扱ったり、
     大切にとっておこう
とします。


     どんぐりの扱いにもその性差がよく表れていました。



     どんぐりに穴をあけても割っても、その中の不思議に目を向け、
     どんぐりをコマという新しい遊具に変身させることに
     興味津々の男の子たち・ ・・


     女の子は、きれいなどんぐりそのものを見て触れて、
     その自然のきれいさに心寄せるという違いです・・・。



     もちろん、男の子と女の子の違いというだけではなく、
     性格や個人差もあります。




     が、

     女性である母親が、男の子を育てる上で理解に悩む、
     男の子のその行動の不思議さは、こういうところにも
     見られるのです。


     「 どうしてこんなにも余計なことばかりするのかしら?? 」
       (肝心なことはせずに・・・)

     「 どうしてこんなにもチョロチョロと動き回るのかしら?? 」
       (落ち着きなく・・・)

     「 どうしてこんなにも片付けができないのかしら?? 」
       (出したら出しっ放し・・・)

     「 どうしてこんなにも忘れものが多いのかしら?? 」
       (先のことを考えない・・・)


     「どうしてこんなにも・・・こんなにも・・・?? 」



     ということが、女の子に比べるといっぱいいっぱいあるのです。




     それもこれも、

     男の子は、‘ 見た目 ’をゆったり楽しむことよりも、
     ‘ もっと何か面白いこと ’を探して
いるからです。


     その探し求める行動が、

     余計なことばかりする、落ち着きのなさや、
     いろんなものに囲まれている状況(片付けができない)、
     ひとつのことではなくいろんなことに目が行くことで
     忘れ物が多い・・・


     という様子につながっていきます。



     女の子は、‘ 見た目 ’を楽しみ、
     バランスを考えたり、その背景を考えることに面白さを
     感じて
います。


     それが、

     ゆったりさ(落ち着き)、
     きれい好き、
     忘れない・・・


     という様子につながっていきます。




     どちらが良い悪いではなく、

     男の子を育てる中で、

     その行動が理解できずに頭を抱えていらっしゃるなら、


     それが男の子なんだという気持ちを持つことで、


     その行動を変えようとか、
     自分の思い通りに動かそうとか、
     正そうとか(女の子が正しいというわけではありません)、

     そういうことは考えず

     受けとめてあげられるのではないでしょうか?


     どんぐりに穴をあけてコマを作ろうという、
     その様子を歓迎するように歓迎してあげてほしいのです。


     女の子の中にも、
     見た目ではなく、その本来の面白みを探し求める子もいます 。

     反対に男の子の中にも、
     見た目のきれいさに宝物を大切に扱う子もいます。


     いろんな子どもがいてお互いに‘ 違う ’ことに気付き、
     関心を持ち、影響も与え合います。


     それが‘ 個性 ’ですね。



     親にとって‘ 育てやすい子 ’ではなく、

     ‘ 個性豊かな子 ’に育てるために、

     その性差の違いを理解して接してあげたい
ですね。

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