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      『 7歳になったら・・・ 』  4歳児



     電車に乗って動物園へ遠足に・・・。

     電車が揺れるたびに喜ぶ子ども達だが、


     「 ここ 持っておこうっと 」


     と、手すりをギュッと握った Kくん・・・



     つり革をふと見上げて、



     「 ぼくなー、7歳になったら届くで! 」



     と言った。



     そして・・・

     「 ぼく、小さい時なー、

       ゾウ、怖かってん。今は怖ないわ 。

       ゾウのジョウロ持ってるねん。さわれるねん! 」




     と、得意げに言った。





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     ということで、今日は・・・



     「 7歳になったら(つり革に)届くで! 」



     と言った子ども心について・・・





     ‘ 早く大きくなりたい ’

     という思いを持っている子ども達・・・。


     今はできないことも、
     大きくなったらできるという、夢いっぱいの時期です。


     僅か年中組で、

     「 小さい時・・・ 」

     象が怖かったということを思い出して話す Kくんです。

     それが今は怖くなくなったことが、自分としては大きな
     成長だということ、

     その証明が、

     ‘ 象のジョウロを触ることができる ’

     という、子どもらしい発想からくることば・・・。




     私たち大人は子どもに対して、

     時には、「 もう年中さんなのに・・・ 」と言ったり、

     時には、「 まだ幼稚園なんだから・・・ 」と言ったり、

     大人の都合で言ってしまいがちです。


     ただ、そのことばの根底には、

     ‘ もう大きいのに、そんなこともできないの?’

     ‘ まだ小さいからそんなことをするのは無理なのよ ’

     という、
     ‘ 成長 = できる ’という意味があります。



     子どもは、

     ‘ 早く大きくなって、できないことがないようになりたい ’

     という思いが強く強くなってきます。



     年中といえば、
     周りの眼も気になり、恥ずかしさもプライドも出てきて

     ‘ できる ’ことがみんなの前で証明されれば
     嬉しくて嬉しくて鼻高々です。


     逆に‘ できない ’ことは、触れようとさえしなくなる、
     得手・不得手がはっきり表れる時期でもあります。


     だからこそ、それまでの、
     ‘ できない ’ことでも平気で‘ 好奇心 ’で飛びついて
     くる時期の、

     ‘ 経験 ’と‘ 自信 ’が大切です。



     ‘ ほめて伸ばす ’ことが一番です。



     どんな時でも、

     「 もうこんなこともできるのね 」

     「 まだできないと思ってたのに嬉しいな 」

     ということばに変えて子どもに投げかけていただきたい
     と思います。



     ‘ 大きくなったら・・・ ’

     ではなくて、

     ‘ 今・・・こんなにもできる ’

     という自信を持たせてあげることが大切
です。



     何でもいいです。



     ‘ 今できること ’に眼を向けてみてくださいね。

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