Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『 ありのままのイメージ 』  5歳



     お父さんの絵を描く子どもたち。


     「 お母さんに叱られて泣いているお父さん 」や、

     「 万歳をしているお父さん 」、

     「 お風呂に入っているお父さん 」
など、


     家で目にするありのままのお父さんの姿が楽し気に描かれた。



     手に何も持っていないお父さんの絵を指して、


     「 お土産なんて買ってきてもらったことないもん 」


     話すAくん。


     「 学校には何もないの 」と言う。


     学校の先生をしているお父さんのことを説明するAくんだった。





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     ということで、今日は…


     ありのままのイメージについて…




     会社にしても学校にしても、

     お父さんの働く様子を見ることはなかなかない子どもたちです。

     家庭で過ごす目の前のありのままのお父さんの様子を話し、

     絵に表現していきます。


     そんな中で、

     学校の先生をしているお父さんのことを一生懸命に話すAくん。


     お土産を買ってこないのは、

     学校には何もないからだと思っています。

     Aくんの「 学校 」 のイメージですね。


     お父さんが働く環境を知らない子どもたちは

     ひとつのことばからイメージされることを話し、描きます。

     これも成長
のひとつ。


     お父さんが手にするといえばお土産…という連想

     お父さんは一般的にはお土産を買ってくるというイメージ

     学校に勤めているお父さんはお土産が買えないという

     イメージからの概念

     それらはみんな、友達の話やテレビ、絵本の世界から

     知って、自分にもあてはめてみたもの。


     いろんな概念ができてきているところです。


     概念は思い込みとなると、それ以上の想像は生まれませんが、

     さらにいろんなケースを見て聞いて経験することで

     概念に縛られない想像力に満ちた表現ができる
ようになります。


     いまの子どもたちのありのままのイメージを壊すことなく、

     子どもの話に耳を傾け、

     もっともっと子どものイメージを引き出すような質問を

     投げかけて
いきたいですね。


     「 お土産があるところってどこだろう? 」


     「 学校にあるものってなんだろう? 」


     「 お父さんがお土産を買うのはどんなとき? 」



     ありのままのイメージでこたえてくれることでしょう。



     子どもが知りたいと思って「 どうして? 」と尋ねてくるとき、

     子どもの考える力が伸びるときです。

     いっしょに不思議を感じ、いっしょに解明していく楽しさが

     味わえます。

     そんな子どもたちからの疑問や質問の投げかけだけではなく、

     大人から子どもに逆なる質問をするときもまた、

     固まりかけた概念を崩して、異なる新しい発見ができる

     機会となることでしょう。

      当たり前の答えじゃない答えが返ってくることを楽しみに

     子どもに投げかけてみて
くださいね。





     「 想像力は、知識よりも大切だ。知識には限界がある。
       想像力は、世界を包み込む 」


      by  アインシュタイン





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